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店長

やっぱりご飯は食べたほうがいいみたい


 最近「炭水化物ダイエット」が流行し、「私ご飯はたべないの。」という方がちらほら見受けられます。豆松はお米押しなので(笑)、そういう言葉を聞くととても悲しくなります・・・。

 ご飯・・・お米ってどんな料理とも相性がいいので食べすぎの原因にはなりますよね。炊いて主食、挽いて伸ばして茹でれば麺類に、広げて春巻き、サラダやデザートにもなり、さらにお酒にも変身!これほどの汎用性がある食物って、珍しいのでは?・・・なんて、米贔屓なんでね。

 要するに、ご飯と相性がいいのでおかずを食べすぎちゃうっていうのが太る原因なのかなぁと、私は勝手に判断しています。おかずだけをたらふく食べるって、けっこう大変なんじゃないかな。洋食が入ってくるまで、ご飯のおかずといえば発酵食品(漬物、味噌、干物、納豆など)、魚介類、海藻類、根菜や豆類だったようです。肉は野禽のたぐいは食べていたようですが、油っ気のない赤身肉で、ご飯のおかずというよりも体力増強のための栄養食だったようです。

 マグロは赤身しか食べず、脂っこいトロ部分は捨てるのが常識(安く手に入るので、貧しい労働従事者の間で脂を和らげるためにネギと一緒に鍋にして食べたのがねぎま鍋です)。むしろ今では安くなってしまったカツオ(しかもさっぱりした初ガツオ)のほうが人気があり、高級魚だったようですね。

 昔のおかずは「ご飯をたらふく食べるため」のもので、今のようにそれ自体をおいしく食べるものではなかったようです。そういえばご飯は「主食」って言いますよね・・・

 さて、そんなふうに今では隅に追いやられがちなご飯ですが、最近「レジスタントプロテイン」という言葉を耳にしませんか?「プロテイン・ダイエット」という、およそダイエットにはなりそうもないものが流行しているようですが、その際摂取するプロテインとは違います。

 これは「体内の消化酵素で分解されにくく食物繊維様の生理機能を有するタンパク質である。(Wikipedia)」だそうです。実は、ご飯と日本酒(酒粕)にたくさん含まれています!!

 古くからお米を主食とする人種は、この消化されにくいお米から栄養を採るために腸が長くなるなどの肉体改変を行い、対応してきましたので、ご飯を食べすぎることでお腹を壊すということはあまりないと思います(ダメな人もいますよ)。

 大量の食物繊維をまったく何も考えず摂取できる、特別な献立は一切不要!ご飯を食べるだけ!だったのです。まったく面白くない結論です!!

(実はNHKの「あさイチ!」でプロテインの特集があり、レジスタントプロテインが多く含まれる食べ物の例があまりにも普通な和食素材だったので、スタジオの皆さんシーンとしてました。)

 今はバリエーション豊富な食べ物にあふれ、「旨み」を感じなくとも辛くてしょっぱくて甘く、油っ気のある分かりやすいメニューに嗜好が偏っています。「噛みしめるほどに味わいが増す」ご飯は、そのまま日本人という人間の持ち味だったのではないでしょうか。食べ物は人を作ります、ご飯、食べましょう。

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