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執筆者の写真豆松店長

一酒繚乱~料理に合わせ、お酒を深める。

2023年4月8日(土)、今年一回目の「一酒繚乱」開催しました。

「お燗の魔術師」滝川大介氏を講師とし、温度や飲み方を変えて料理にマッチングさせるイベントです。

毎回大好評の本イベント、今回も二部構成で16名様にご参加いただきました。ありがとうございました。


今回の課題酒は・・・

「桂月 相川譽 山廃純米酒 58」(高知県/土佐酒造)

原料米/吟の夢(高知) 精米歩合/58% アルコール分/15度

日本酒度/+4 酸度/1.8 アミノ酸度/1.2

美しい棚田の相川で育てられた「吟の夢」を使い、山廃仕込みで仕上げた純米酒。今回は火入れタイプをご用意します。

でした。


料理は「貝づくし」を目指しましたが・・・天候不良のため貝を中心としたお料理となりました。


前菜)ホタルイカ木の芽味噌、ホッキとうるいのヌタ、あさり松風、姫サザエにんにく醤油、のれそれ酢味噌、グリーンピース豆腐、桜長芋

刺身)生ホタルイカ 小柱 甘海老 カツオ

焼物)焼き竹の子、牡蠣の利休焼き

揚物)帆立と鱈ほっぺのフライ

蒸物)ハマグリとトマトの道明寺蒸し

〆)アサリご飯 シジミの味噌汁

デザート)マチェドニア



料理の写真が足りませんが、すみません。


こちらを一部・二部でそれぞれ以下のように合わせていただきました。

基準:68℃


(一部)

八寸:65℃

刺身:冷酒8:2常温 デキャンタージュ

焼物:66℃ 7:3 52℃ ブレンド60℃仕上げ

揚物:68℃ 後レモン絞り

蒸し物:58℃ 燗バジル焼酎加湯

〆:66℃

デザート:冷酒+プラム酒ブレンド


(二部)

八寸:61℃

刺身:しそ冷酒

焼物:64℃ 元酒足し60℃

揚物:70℃

蒸し物:61℃ 加水燗

〆:64℃

デザート:冷酒レモン絞り


 いつも思うのですが、デザートにまで合わせてくれるのは驚きだなぁと。・・・皆さん大満足ですよ、そりゃあw

 一部は常連様が多いので、滝川氏が燗つける合間に「基準酒!基準酒!」と言って常温を浴びるように飲んでいました(笑)それだけ「飲み飽きしない酒」ということです。

 桂月は高知県の山間にある「山の酒蔵」です。しかも「相川誉」は相川庄という棚田の景勝地で作られた吟の夢を使っていますので、山の酒です。しかも山廃という、脂身のない貝料理に合わせるにはチャレンジングなお酒だったと思います。


 一応料理長としましては、山廃のお酒に合うように酢味噌や木の芽味噌など味噌類を使って旨味や酸味を足してみたり、揚物はフライにすることで脂を補ったり、牡蠣も胡麻の油脂、蒸し物はハマグリの旨味にトマトの酸味をプラスし、さらに銀餡でマイルドに仕上げるなど工夫してみました。

 この蒸し物、メニューが天から降りてきたのですが(笑)、ようするにクスクスの日本版というようなイメージです。クスクスは小麦ですが、道明寺はもち米で作った粒々ですよ。双方とも出汁をよく吸わせる料理なので共通点ありありです。トマトはカツオ出汁と好相性、グルタミン酸とイノシン酸です。ここに国産蛤(浜松産)の琥珀酸が合わさり、お客様にも大好評でした。添えのフルーツトマトと蕗はオリーブオイルで軽く炒めたので、オイルの風味もプラスされていました。写真・・・忘れたなぁ・・・


 貝尽くしを目指したので最初は貝に合うお酒を、と選んでいたのですが・・・それでは滝川氏に申し訳ないということで、あえて山廃ということにしちゃいました。

 桂月山廃相川誉はもともと大好きなお酒だったので、合うに決まってるんですがね。だって、料理作る人の好みのお酒なんだもの、作った料理に合うに決まってるじゃん!・・・などと言っては会が成り立たないので、このくらいにしておきます。


 講師として腕を振るっていただいた滝川大介さま、お疲れさまでした。次回は秋の開催、10月14日(土)です。すでに予約も入っております!ご興味あるかたはお早めにご連絡ください。




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